
先日Googleより発表された、Google Earthのバージョンアップ版。
moon機能が追加となり、月を3D表示できます。
それにしてもこのような新機能の発表をアポロ11号の
月面着陸40周年を迎える7月20日に、行うところが粋ですね。
→ダウンロードはこちらから:
Google Earth

月球儀のweb版といったところでしょうか。
ズームインできるところが、月球儀web版の大きな魅力の1つですし、
映像も盛りだくさんです。
これほど直感的に月の映像を探しやすいツールはないでしょう。
Google Earth Moon機能の紹介動画がこちら

なんと、このmoon機能はかぐやで撮影した動画とも連動し、
かぐやが撮影した映像を見ることができます。
青い四角のマークが、かぐやからの映像(?)ぽいです。
かぐやの映像は何度か見たことがありますが、
Google Moon と連携することによって、実際にがぐやが
撮影した場所が直感的にわかるというのはよいですね。

日照機能もあります。
この機能を使うと現在太陽の光があたっていない場所は、
影となり暗くなります。また画面上部のスライダーで時間指定も
可能です。しかも再生ボタンを押すと、月に太陽の光があたる
様子をアニメーションで再生してくれます。
これはおもしろい!

NASAが撮影した、月着陸の瞬間の動画もあります。
これは有名な動画ですね。

月着陸船の3Dポリゴンもあります。
ちなみに上記写真は、apollo11号時の
月着陸船イーグル。

星条旗もしっかり立ってます。
こうみると、月にたつ日本の旗も見てみたくなりますね。

パノラマ写真もあります。
カメラのマークをクリックすると軽く自転しながら、
写真の付近へ舞い降りて行きます。
また画面右上の四角い箱の中を、マウスで指定することで
パノラマ写真内を自由に移動できます。

月から見る太陽。太陽まぶしい〜。
大気がない状態だといかに太陽の光が
強く照らすのかがわかりますね。
かぐやが打ち上げられたときに、その映像を見て
何だかすごい映像を見た感じがしていたのですが、
月面に降り立ち、そこからの撮影したNASAの映像は
30年たっても色あせない力強さをもってます。
また日本のかぐやの情報も掲載されています。
今後もどんどん情報が追加されていくことになるかと
思いますので、月の代表的な情報総合情報ツールが
出現したといって過言ではないでしょう。
今回のgoogle earth moon機能によって、月の映像を
簡単に閲覧できるようになり、キーワード検索機能やあらかじめ
登録されているイベントによって普通の人でも、
直感的に月に関する情報に接しやすくなっています。
また直感的に操作を行えるメリットとして、そこには言葉の壁が
ないことが大きいと思われます。これまでもnasaの写真はインターネットの
どこかにはあったのでしょうが、なかなかそこにたどり着くには
難しく、たどりついたとしてもそれに関連する画像がどれか
わかりにくかったりしたのですが、今回は各機能の言葉が
わからなくても、直感的に他に関連する画像にたどり着くことができます。
つまり、点としてこれまで存在してた棒大な映像データが、
すばらしいインタフェース機能を備えたツールによって
線や面としてつながり、さらに大きな意味を持つようになった
ところに新しい価値が生まれたと言えるのではないでしょうか。
googleの宇宙に関する取り組みを見ていると、
nasaのインターネット部門の機能を、googleが担い始めているようにも
見えますが、逆にnasaにとっても自分たちは保有するデータに集中し、
まわりのツールにおいては外部の企業を活用することで、ネットを
つかっての宇宙リテラシーの向上にうまくつなげているような気がします。
今後もgoogleの宇宙に関する新しい機能には注目していきたいですね。
■参考サイト

・
Moon in Google Earth|youtube
・
Google Earth
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